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オイタされる伊織くんと助けに来たのにしょうがない開くん

attention
①創作モブおじさんxショタ千
②ショタ館千
③ちょっと長い

今度のモブは財界の重鎮・秤山(はかりやま)さん。
かなり好きなタイプのモブおじさんになりました。
__________________

折角の交流パーティーだというのに、伊織は体調不良で別室にいた。
あまりの頭痛に身体を起こしていられず、ソファで横になっていた。

酷い痛みに、呻き声が漏れる。
「う…ん…」
少しでも痛みを和らげようと動く。
柔らかい布が頬を撫でた。


齢十四歳になった伊織は、千家家の当主として、財界の重鎮・秤山の屋敷へ招待された。
軍部関係者と財界の交流の場として、秤山主催によるパーティーが開催されたのだ。


パーティー当日、朝から体調が思わしくなかった。
昼を過ぎても治らない。開催は夜。
今回のパーティーは、千家家は伊織のみの出席だったため、できれば欠席したくない。

幸い、開催時刻には体調が落ち着いた。
が、出席したものの、数十分もしないうちに再び最悪になった。

もう少し早くに悪化していれば、と思うも後の祭りだ。
現実は今、こうして恥をさらしている。
千家家当主として、立派に振舞わねばならない場面であるのに。

「ぐ…」
悔しさと痛みで呻き声を上げる。

千家家は、ただでさえ男爵だ。
財界に軽んじられないよう、当主たる自分が立派に振舞わねばならなかった。
他の者には悟られていないかもしれないが、秤山はこれで伊織の評価を下げただろう。


まさしくそう考えていたとき、重厚な扉の開く音がした。
薄暗い部屋に灯りが差し込む。
「伊織君。まだ苦しそうだね。」
秤山は、そう言いながら扉を閉め、ガチャリと鍵を閉めた。


この部屋は、パーティー会場から少し離れた場所に位置する個室だった。
秤山の配慮で、周囲の参加者に悟られぬよう、伊織をこの部屋へ連れてきてくれたのだ。

というのも、伊織が『呪詛体』であることを知らない参加者が大勢いるため、重要なパーティーに向けて体調管理もできない子供であると思われる可能性が高い。伊織の体調不良が周囲に悟られないよう、秤山は、この部屋をわざと仄暗くしてくれた。

それゆえ、秤山が部屋の鍵を閉めたことに、何の疑いも抱かなかった。


「…秤、山様…っ…この度は、っ…」
これ以上の失態を晒してはならない。
なんとかして起き上がろうとするが、決意むなしく体勢を崩した。


「おっと。…無理をしてはいけないよ。体調が戻るまで休むといい」
そんな伊織を抱き抱えながら、秤山は優しい声を落とした。

伊織は、ぼんやりと開いた目で、秤山の顔を見上げた。

野心の浮かび上がった、派手に整った顔。
鼻の下に生やした髭は綺麗に整えられ、後ろに撫で付けられた髪はポマードで見事に固められている。

秤山は、背凭れに燕尾服の上着を掛けた。
ソファに座り、仰向けに横たわる伊織の上半身を膝に乗せる。
「良い香りだね。椿油、かな。日本男児たるもの、身の回りに気を遣うことはとても大切だ」
伊織の頭部に鼻を押し当てて、何度か息を吸い込み、匂いを嗅ぐ。

「ん…は、はい。ありがとう、ございます」
「伊織君は、白磁器を知っているかい?京都に名工がいるんだ。いつか購入してみると良い。彼の作る白磁の光沢はね、女の身体のように白く滑らかで、…艶かしいのだよ」
そう言って、伊織の頬を羽のように撫でる。
するりするりと動く手は、そのまま顎、首、胸元へと落ちていく。

「あ、の…」
不穏な空気を感じざるを得ない。
それでも、呪詛によって体力を奪われた身体は抵抗できない。

「君は本当に美しいね」
意味もなく胸元を撫でていた手が、目的を持って動き始める。
胸の先にある慎ましい突起を、何度も揉み、摘む。

「ん…っ…!」
ともすれば可笑しな声が零れそうで、伊織は唇を噛んだ。
幸か不幸か、このとき呪詛の痛みは随分と治まっていた。

「ふふ、可愛いね。そのまま力を抜いて、私に身を預けなさい」
頬を赤らめて息を弾ませる伊織を見て、秤山は口元を緩めた。

「ぁ、…」
巧みな手腕で快楽を与えられる。
確かに嫌悪感はあるのに、幼い身体は確実に高みへ昇っていった。

「我慢しなくていい。声も精も、出してしまいなさい」
秤山は余裕の笑みを浮かべ、伊織を愛撫していく。

「はぁ、アッ、ゃ、出…ッ」
絶頂に向けて、身体が痙攣し始めたそのとき、部屋に大きなノックが響いた。

『すみません、誰かいませんか。千家伊織君を探しています』

-開の声だった。
軍人への道を志している開は、館林家の代表として出席していた。

『伊織君。いないのか』

伊織が吐精吐する寸前で、秤山の手はすっかり止まってしまった。

「やれやれ、騎士の登場だ。私はここで退散するとしようか」
秤山は、全く嫌そうな顔をしない。
伊織を横たえ、ソファから立ち上がった。

「ふふ。あとは騎士くん次第、ということだ」
そう言って、前を肌蹴た伊織に、自分の上着をふわりと掛けた。
伊織が放心している間に、秤山は開錠した扉を開けた。
はたしてそこには、開が水筒を持って立っていた。

秤山は開の耳元で、
「伊織君はそこにいるよ。具合が悪いようだから、ゆっくりと介抱してあげてくれ」
そう囁くと、開を中へ導いてから扉を閉め、外から鍵を掛けた。


事情が飲み込めない開は、とりあえず、壁の押釦で部屋の灯りをつけた。
ソファに横たわる伊織を見つけ、その顔色が随分と赤いので、驚いて駆け寄った。
「伊織くん!大丈夫かい!」
横たわる伊織を抱き起こし、持ってきた水を飲ませようとする。
掛けてあった上着が、ずり落ちた。

「っ…!」
と、布が起ち上がった乳首を掠り、伊織は息を呑む。

「えっ!?い、伊織く…」
開は、突如現れた伊織の素肌に、素っ頓狂な声を上げた。
ぷっくりと膨らんだ桃色の乳首から目が離せず、真っ赤になって後ずさった。

「……っ」
伊織は、はしたない気分になり、羞恥で唇を噛んだ。
開が傍にいると、何か取り返しのつかないことを言ってしまいそうだった。
せめて、一人になりたい。
恥を忍んで懇願する。
「…開、くん。、出て行って、くれないか…」
開にじっと見られていることで、快楽がますます募っている。
その事実が、さらに頬を火照らせた。

「…辛そう、だね」
開は、ごくりと生唾を飲んで呟いた。

「……っだから!早く、出て行ってくれ!」
同じ男ならわかるだろうと、やけくそで声を荒げた。
潤んでいた目から、涙が溢れる。
なんて情けない姿だと、さらに羞恥が高まった。

「伊織くん。僕も、………」
開は、頬を上気させて床に膝をつき、伊織に顔を寄せた。

伊織は、余裕のない開の顔から、その先の言葉を悟った。
…伊織の痴態を見て、勃起したらしい。
快楽の靄がかかる頭で、ある答えに達した。
「……おいで」
起き上がり、ソファに開を引き上げた。
もじもじとしている開と向き合い、その首筋に額を寄せる。
「一緒に、しよう」

--いっそ秘密を共有すればいいじゃないか。

そっと開のものを服越しに触った。硬い。
びくりと開の身体が跳ねる。
やわやわと揉み始めると、すぐに息が荒くなる。

「僕もっ…」
開も、伊織のものを触り始めた。
既に肌蹴られていたので、こちらは直に触れる。

「あっ」
伊織は、思わず声を上げた。
期待していた刺激を受けて、半分萎えかけていたそれはすぐに力を取り戻した。
与えらえる快楽に負けじと、開のズボンを寛げて、触り始める。

「ぅあ…!」
直に刺激を受け、開は悶えた。


伊織と開は、一所懸命扱き合った。
「は…、あ、」
「ん…ぅう…伊織、くん…」
部屋に、吐息と水音だけが静かに響く。
快楽を解き放とうと、二人は必死に手を動かす。

「アッ、あぁ!」
溜め込んでいた伊織が、先に達した。

「う、ン…ッ!」
その震えを感じ、開もまた精を吐き出した。


向き合ったまま脱力した、二人は自然と抱きしめ合った。
支え合っていないと床に倒れこみそうだった。
息を弾ませながら、少しの間、互いの体温を感じていた。




ざわざわと廊下が騒がしくなる。
パーティーが終わったのかもしれない。




「…僕らも、帰ろうか」
抱き合った体勢のまま、伊織が声をかける。
開は、まだ伊織の服を握っていた。
「…うん。」


立ち上がり、身体を拭って、服を正した。
何を話していいのかわからず、黙ったまま。



全ての支度を終えたとき、開は、
「…伊織君。悪かった」
そう口重く謝った。

伊織が開の顔を見やると、戸惑ったような、後悔したような、そんな表情を見て取れた。
「本当にごめん…そんなつもりじゃなかったんだ…」

目を潤ませて、純朴な少年はひたすら詫び続けた。

「…お互い様。ただの事故だよ。忘れてくれ」
そう言いながらも、伊織の胸はずきりと痛んだ。


困惑したままの開を帰し、伊織はその部屋で一人佇む。
少しして、すっかり静かになった廊下から、秤山が顔を出した。
「やぁ。騎士くんはどうだったかな」
信じられないほど和やかに、話しかけてくる。

「…悪趣味ですね」
苛立って、つい皮肉を言った。

「はは、よく言われるよ。さぁ、君も今日はお帰り」
そんな子供に心証を悪くした様子もなく、秤山は伊織の肩を優しく抱いた。

屋敷の外まで直々に送り届け、一言、
「またいずれ。」
楽しそうに手を振っている。

伊織は、無理やり頭を下げ、迎えの車に乗り込んだ。
深く腰を沈めた後部座席で、浮かんでくるのは苦々しげな開の顔ばかりだった。

「おかえりなさいませ、伊織様。お身体はもうよろしいので」
おせっかいな運転手が、声をかけてくる。

「あまり良くない。すまないが、屋敷に着くまで眠らせてもらうよ」
座席に放り投げてあった学帽を頭に乗せ、鍔を持ってぐいと引き下げた。
歪めた顔を誰にも見られぬよう、深く深く。

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