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腐れ卵妄想3

バクジャン。pixiv掲載分加筆修正。
__________________
男には妻がいた。
子供も二人いた。
収入の多い仕事があった。

何不自由ない生活。
子供はすくすくと成長しているし、妻は習い事に教育に友達づきあいに、大変そうだった。

穏やかな家族と時間を過ごしてきた。
また、男も穏やかな性格だった。

男はクリスチャンだった。
男が生まれた時、当時近所にあった教会で受洗した、らしい。
10代前半で引っ越すまでは、その教会のミサに毎週参加していた。

だが、神は全知全能などとは思っていない。
ただ神を崇拝し愛していただけだ。


いつものように仕事を終えて、男は帰途についた。

今日は娘の誕生日だ。
きっと妻が張り切って料理を作っているだろう。
男も、娘が欲しがっていた大きなぬいぐるみを買った。


家についた。
明かりがついていない。
買い物に出かけているんだろうか。
ぬいぐるみを地面に置き、家の鍵を出して、鍵穴に差し込む。

おかしいな、開いている。

男は家のドアを開けた。




「いつもありがとうございます」

男は今日も教会の孤児院に来ていた。
シスターが優しい声で礼を言う。
男は微笑んだ。

仕事は辞めた。
男はかつて住んでいた土地に引っ越した。
もはやこの土地に知り合いはほぼいなくなっていた。
だが、あの教会はまだあった。

残った私財をどう処分するか。
そう考えたとき、贖罪しなければ、そう思った。



帰ろうとしたとき、ふと視界の端に美しい金色が写った。

ああ、孤児院に暮らすあの少年だろう。
何度かシスターに怒られているのを見たことがある。
とても可愛らしい顔立ちをした子だ。
その金髪は、まるでたわわに実をつけた黄金の小麦のように美しかった。

「やぁ、君はなんという名前なんだい?」

なぜ話しかけたのか自分でもよくわからない。
ただ、少年のことを知りたいと思った。

男が名乗ると、少年は大きな目をさらに大きくした。
”足長おじさん”として男の名前を知っていたようだ。
少年はジャンカルロと名乗った。

二人は、孤児院近くの公園で少し話した。
少年は人懐っこく、可愛らしかった。

少年会いたさに、男は頻繁に孤児院に通うようになった。
幸い、保険金と今までの貯金を合わせるとかなりの額になった。
当分は孤児院に施しをしていける十分な額だ。

「おじさん!」
少年とはすっかり仲良くなった。
男を見るとこうして嬉しそうに走ってきてくれる。

少年は彼の秘密基地を教えてくれた。
それはかなり林の奥に入ったところにあった。
そこは二人だけの秘密だと言ってくれた。

こうまで懐いてくれたことが単純に嬉しかった。
上の娘が生きていたら、きっとこの少年くらいの年だろう。

二人で何度も秘密の場所で話し込んだ。
そうするうちに、その場所の周囲にはまったく人気がないことに気づいていった。

どんなに叫んでも誰にも届かないのだろう。
特に理由もなく男はそう思っていた。


ある日のこと。
ジャンは疲れているようだった。
どうしたのかと聞くと、今日は炊き出しに行ってこき使われたのだと唇を尖らせて言った。
会話をしていると、ジャンの体が傾き始め、男の膝にすっかり倒れてしまった。

寝てしまったようだ。
ジャンの小さな吐息が、柔らかな感触が、温かいぬくもりが、ズボン越しに伝わってくる。

男は動揺した。

少し前、ゴミ山で乱暴してしまった少年を思い出した。
彼は泣きも喚きもせず、ただ男に揺さぶられていた。

自暴自棄になっていた自分の感情のはけ口にしてしまった少年。
なぜあんなことをしてしまったのかわからない。
目つきにイラついたとか、そんな理由だった気がする。

正気に戻った頃にはもう遅かった。
その贖罪のためにと男は協会に…__


本来そっちの趣味はない。
なかったはずだ。
それも少年など。

しかし今、ジャンカルロのぬくもりを、匂いを感じて、男は勃起していた。


神の教え。


守ったところで、神は自分を救ってくださらなかった。
破ったところで、神は自分を罰さなかった。

男はジャンカルロに手を伸ばした__。


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