忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ヤンデレ千家と死霊京一郎

死霊エンドから数年後くらい。
最期まで報国するカッチョイイ正気千家も好きですが
色々もう駄目で精神やられた千家も好き
__________________

「京一郎、来い」

千家がそう呼ぶと、京一郎はすぐに寄ってくる。
まるで犬のようだ。
自分だけを見つめる瞳。
亡者の狂気を宿した美しい瞳。

「…」

潰れた声帯で何か言おうとする京一郎。
言葉が出ないもどかしさはもう感じないらしい。
口を開けて閉じて、笑って、意思疎通しようとする。
言葉にならずとも、言いたい事はわかっている。

『寂しかった』
『待っていた』

皮肉なことに、亡者になってからの方が京一郎は素直になった。
欲望に忠実に、義務に怠惰に。
禁欲的だった生前と一変して、人ならざるものの色気を醸し出す。

「良い子にしていたか」

いつもと変わらぬ事を言う自分。
変わらぬように頷く京一郎。
愛おしそうに、大事そうに自分を抱きしめてくる京一郎。
子供をあやすように抱き上げる自分。

変わらないもの。

変わらないものなどないと分かっている。
分かってはいるが、一度享受してしまうと駄目だ。

「ふ、ふふ。京一郎…」

私のもの。
私だけのもの。

家族も己の人生も、何もかも捧げてきた。

悔いはない。
悔いはないが、何か満たされぬ部分があった。
何か渇望するものがあった。

「京一郎…」

抱き上げた京一郎の胸に、うっとりと顔を寄せる。

京一郎の匂い。京一郎の気配。私の京一郎。私だけの京一郎。
京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎…
京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎京一郎………

「私の……」

何やらよくわからっていない京一郎は、微笑んだまま千家の頭を抱きかかえる。
優しく優しく、千家のすべてを抱きしめる。

日が傾いて伸びていく影。
赤く滲み出す光。
歪んでいく笑みは、真っ赤な夕焼けに包まれて、亡者のものへと形を変えていく。
顔を埋めたままの千家は、京一郎を更に強く抱きしめる。
メリメリと京一郎の爪が千家の頭部にめり込んでいく。
痛みなどとうに感じない。
もう何も痛くない。

「私の…京一郎………」

恍惚として鼻腔をくすぐる匂いを求める。
京一郎の存在を確かめる。

千家が術を施す限り変わらない。
変わらず京一郎はそこにあって、千家と共にある。
ずっと、ずっと……


PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

無題

  • クリ山
  • 2014/06/01(Sun)20:29:00
  • 編集
千家様壊れてる(っ´﹏`c)さみしいね…
前みたいに「なにいってるんです?!もう!伊織?!」「私を試す真似はやめてください!」って怒ったり
夜のえっちな行為思い出して一人赤面したり伊織のために泣いたり微笑んだりしてくれる京一郎はいないのだよね…
ううう…
パッとみわからないような悲しそうな寂しそうな目をして京ちゃんを見る千家様とか想像してつらい…(´;ω;`)

実際、5年後とか10年後どれくらい京ちゃん成分残ってると考えてもよいのだろうか…時間が経てば場経つほど京ちゃんの記憶もあいまいになっていくんだよね?せつない

>クリち2

  • ぐる子
  • 2014/06/02(Mon)12:31:21
  • 編集
千家様って諸刃の剣精神すぎてみててハラハラするんだよねぇ;;
京ちゃんを得るまではそれでよかったけど、一回得てしまうともうさ、失ったとき絶対壊れると思うの;;;;;京ちゃんの存在は千家の中で大きすぎるからさぁ;;;;;;;んもおおおおおおおお

クリちの文章読んでもっと悲しくなってきた!ww
千家様の悲しそうな寂しそうな目とかほんとね……パッと見わからないってのがホント悲しい……

死霊エンドってどうなんだろうね?
本編のエンドの時点で既に正気失ってる時間あるみたいだし、10年後とか確実に京ちゃんじゃなくなってるような気がする…千家つらいね……