千家京一郎xショタ伊織(挿入なし)
ううん、一応京一郎が攻めかと。
______________________
「…貴方は嘘つきだ」
京一郎を現世に遺して千家が消えてから、五年ほど経っただろうか。
その間ずっと、千家京一郎として術式作戦をこなしてきた。その甲斐あり、大日本帝国として他国を圧倒し、世界地図はかつて千家伊織が思い描いていた通りのものになりつつあった。
執務執務執務執務
遠征遠征遠征遠征
仕事に追われる日々。だがこうして執務室で一人考え事をしていると、どうしても千家伊織を思い出す。伊織の部屋で、伊織の服を纏って、伊織の椅子に座って、伊織の仕事をして……伊織とのやり取りを思い出す。まるでそこに千家伊織がいるかのような心持になって、気づけば一人で話していることさえある。
「ねぇ伊織…」
そこにいるんでしょう?と、何度虚空に話しかけたことだろう。返事が返ってきたことは一度としてなく、京一郎はさらに喪失感を深めるのだった。軍人として実績を重ねれば重ねるほど、空虚になっていく心。
「何が長い付き合いになる、だ」
「嘘つき」
千家伊織の遺した地球儀をくるくると指で回してみる。執念深く削り取られた他国名。全く、どんな顔をしてこんなことをしたんだか。少し微笑む。そしてまた、虚空に話しかける。
「執念深いくせに、変に潔いですよね」
空中に霧散していく京一郎の言葉。誰にも聞こえぬまま、誰にも拾われぬまま。
「伊織……」
ここ一週間は特に事務仕事が詰まっており、今日など徹夜して書類を作成した。京一郎は疲れ切って、執務机に頭を置いて眠ってしまった…ーーー
「京一郎」
誰かが私の名前を呼んでいるようだ。…少年の声?
「京一郎」
私をこれほど親しく呼ぶのは昂后くらいだが…どうにも声が違う。夢だろうか。
「起きろ、京一郎」
今度は身体を揺すられ始めた。揺すられるのが鬱陶しくて、振り払おうと手を上げる。その手をぱしりと受け止められ、強く握り締められた。おそらく両手で包まれている。
千家京一郎にこんな事をする部下がいただろうか。思考を覆っていた靄が晴れ始めた。
「…誰だ…」
寝起きの掠れた声が出た。部屋を埋め尽くす光に目を細める。夕日…?確か寝る前までは夜だったはずなのに。はっきりと目を開けた。自分の手を掴んでいる相手を見る。赤い光を浴びながら、そこには千家伊織その人がいた。ただし、京一郎が最期に見たあの人ではなく、もっと若い、そう、十五歳程度だろうか。それでも、まごうことなく千家伊織が、そこにはいた。
「京一郎、だろう?」
目を細めて京一郎を見据える伊織。相変わらず美しい。成熟しきっていないその少年は、美しさだけでなく、無性のそれ…西洋の天使のように清らかで輝いて見えた。まるで神からの寵愛を一身に受けているかのような美貌。その目に宿る強い意志。
「伊織だ……」
年齢など細かいことはどうでもいい。夢でもなんでもいい。とにかくそこには、京一郎が焦がれてやまない千家伊織がいるのだ。腕だけを遺して京一郎を独りにした千家伊織。京一郎に何もかもを託して消えた、あの共犯者が。
「いお…貴方、私が今まで…!どんな…っ」
柔らかな手を包み返して、引き寄せた。軽い。力に抗うこともなく、体重が邪魔することもなく、容易に京一郎の胸に倒れこんできた。伊織にもこんな時代があったのだと不思議な気持ちになる。強靭な身体を纏う以前の伊織。千家伊織。千家伊織なのだ。京一郎が求めて求めて、ずっと虚空に話しかけてきた、
「伊織…伊織…!」
ソファに座ったまま、華奢な身体を必死にかき抱く。伊織の匂い。伊織の感触。伊織の声。伊織の肌。伊織伊織伊織伊織伊織…______今度は絶対に離さない。今度こそ腕の中に閉じ込めて、絶対に離さない。鎖で繋いででも。絶対に、絶対に…
「…頑張っているようだな」
されるがままになっていた伊織が、不意に口を開いた。焼き付ける太陽から守ってくれる日影のような、包み込むような優しい声。
京一郎の干からびきった心に、恐ろしい速さで染み込んでくる。
奥の奥まで容赦なく、全身にくま無く。
千家伊織を感じたい。
千家伊織が欲しい。
「伊織……ッ」
説明のつかぬ感情が頂点に達し、京一郎の理性は弾け飛んだ。
「あ、!」
伊織が着ていた学生服の襟元を掴み、思い切り釦を引きちぎった。中の白いシャツも性急に開ける。露わになった胸、腹は、まるで誰も足を踏み入れていない新雪のように魅惑的だった。胸の先に息づいた桃色の突起が、突然の寒気に晒されて、ぷっくりと膨らみ始めている。羞恥にほんのり染まった首元は、京一郎の興奮を煽るのに十分だった。
「京一郎…っ」
仰向けに横たわる京一郎の腰を跨ぐように引き寄せられた伊織。抵抗して腕を突っ張るが、京一郎の力には勝てない。ぐるりと体位を反転させられ、ソファの柔らかな感触を背中に感じた。目を白黒させている間に圧し掛かってくる京一郎。だが不思議と恐怖はなかった。それよりも愛おしさを感じた。心から伊織を求めているのがわかる。伊織を求めて求めすぎて……そんな悲哀を感じた。
伊織が本気の抵抗をしないうちに、京一郎はその首元に唇を落とし始める。
「伊織……綺麗…綺麗だ…」
ちゅ、ちゅ、と皮膚を吸いながら、京一郎は呟き続けた。溢れ出す感情が抑えられないとでもいうように必死に、何度も。
儀式のような口付けを落としながら、京一郎が伊織の突起を弄り始めた。きゅっと摘んだかと思うと、親指ともう一本の指で挟み、左右にこりこりと動かす。今度は押しつぶして、また摘む。
「ふ、んん…」
接吻は、首筋から鎖骨へと下がり、乳首へ。ペロリと先端を舐め、巻きつくように舌を絡ませ、吸う。すっかり尖った先端に歯を立てて、ギリギリの力でかりかりと食む。
「あっ、ゃ、京い、それ…っ」
淡く匂い立つ香りは伊織の体臭だろうか。大人の伊織となんら変わらない。
「伊織…良い匂いだ、…伊織……可愛い…」
京一郎は、乳首を食む唇を離し、恍惚と胸に頬を摺り寄せた。鼻も擦り付けてみる。硬くなった乳首の感触を感じる。愛おしい突起を擦るたび、伊織の身体がぴくんと揺れる。
「も、京…ぁ、」
執拗に胸を可愛がりながら、伊織の下腹に自分の男根を押し付けた。腰を使って、伊織の腹を、股間を、擦れるように何度も押し付ける。硬くなっている伊織自身を布越しに感じた。愛おしく息づく伊織の本能。生きている証。伊織の生命。生きている伊織の、生命の証。
「ふ、ふふ…伊織も勃ってる、ね…?私も、…」
伊織の屹立に狙いを定めて、自分の物を押し付ける。互いに布に邪魔されて、素直に天を向くことを許されない。抑圧を感じ合いながらも、擦れあう二本の幹。もどかしすぎる刺激に二人で喘ぐ。
「あ、京一ろっ…それ、も」
「ん、伊織…っあ、あ、気持ち、いい…、」
いつの間にか伊織の腰も揺れていた。二人して屹立を擦り付けあった。
京一郎は、自分が何をしているのかもはやわからない。
とにかく伊織に口付けして、膚を舐めて、吸って、鼻を押し付けて匂いを嗅いで、指先で、舌先で、男根で……身体すべてで伊織を感じていたかった。滑稽に思えるほどに全身を擦りつけた。
伊織が悶える。
ぐっと腰を突き出して、絶頂の声を漏らした。
「ぁ、あ、きょ…ッ!!」
京一郎の頭をかき抱いてその髪の毛を握り締めながら、伊織は下着に精を吐き出した。ぴくん、ぴくん、と断続的に痙攣している。口端から溢れた唾液が、紅潮した白い膚を伝っていく。
京一郎はうっとりとその様を見ながら、伝った唾液を指で掬う。汗と交じり合うように、それを伊織の膚に擦り付けたあと、同じ所を舐める。そのまま膚に吸い付き、伊織の耳元で囁いた。
「ふふ、もう、達っちゃったね。私は、まだ…ねぇ、伊織、触って…?」
耳たぶを食みながら、カチャカチャと軍服のベルトを外し、前を寛げる。伊織の手を掴んでそこへ導く。閉鎖されていた服の隙間から、もわりと熱を含んだ空気を感じる。男臭い淫靡な臭いが二人の隙間を満たす。伊織は怖がる風でもなく、誘導されるがまま、京一郎の雄を直に握った。
「熱い…ふ、ぁ」
腰の位置を合わせて圧し掛っているため、京一郎からは伊織のつむじがよく見えた。膝を立てて両手を突く自分の下に、すっぽりと収まっている伊織。その小さな手は自分の男根に伸び、拙い手つきで動いている。京一郎は更に興奮した。
「伊織、ん、こっち…」
上半身を起こして、伊織も抱き上げる。ソファに浅く腰掛け、自分の膝の間に伊織を入れて、絨毯に座らせた。伊織も興奮した顔で京一郎を見上げてくる。何をすればいいのか分かっているくせに、京一郎に言わせようとしているようだった。
「伊織の手で、私のも気持ちよくして」
頭を撫でながらそう言う。伊織は言われるがままに、京一郎の男根をもう一度握った。先走りでぬるぬるになっているそれを両手で包み、左手で幹を擦り、右手で先端を弄る。幼い伊織はなぜか京一郎の気持ちいいところを知っていた。
「ふ、ぁ、ああ、ん、いいよ…っ」
「は、ぁ…京一郎……」
擦る手がどんどん早くなる。くちゅくちゅと卑猥な音を立てる。夢中になって扱いていた伊織の顔が、どんどん京一郎の男根に近寄ってくる。興奮して乱れた吐息が先端に吹きかかり、さらに刺激となる。堪らなくなった京一郎は、伊織の後頭部を掴んで腰を突き出した。べちゃりと伊織の鼻横に屹立が触れる。
「口でして…?ねぇ、伊織の中に、入れて…」
そう言いながら、伊織の頬に先端を擦り付ける。伊織は若干の戸惑いを見せたが、やがておそるおそる口を開けた。何度か京一郎の先端を舐めた後、大きく口を開けて、膨らんだ部分を咥えた。
「んぐ、んん」
「ふ、ぁあ、気持ち、いいっ…伊織…!」
ちゅぽちゅぽと音を立てて、伊織は先端を刺激した。口に入り切らない茎は、手で上下に擦る。
焦がれ続けた千家伊織その人に、口淫されている。
腰を揺らめかせながら、京一郎は達しそうになった。
「も、だめ、伊織…ッ!!」
と、その瞬間に伊織の頭を掴んで引き剥がした。
口内で受け止めるつもりだった伊織は驚いて京一郎を見上げた。京一郎はびくんびくんと痙攣しながら、伊織の顔全体に自分の白濁を撒いた。飛び散った精液は、やがて重力でタラリと伊織の頬を伝った。その様子を恍惚と眺める京一郎。
「……綺麗…、伊織……」
京一郎は、地べたに座っていた伊織を引き上げて、向かい合うように膝の上に座らせた。
「汚しちゃった、ね…」
自ら飛ばした白濁を舐め取ってやる。頬に唇に、何度も口付けをした。興奮しきった幼い伊織も舌を出して京一郎を迎え入れる。互いに舌を絡ませあって、唾液を共有する。
「ん、京一郎…僕、また…」
伊織が悶えながら言った。
股間を見やると服を押し上げる屹立が見える。京一郎は笑いながら伊織のズボンを脱がせた。飛び出た幹は京一郎のそれよりもずっと幼い。下着は先ほどの精でどろどろになっていた。その残滓を指で掬って、震える伊織の男根に塗りつける。ぬらぬらと光る男根でさえ美しい。
「ぁっ、あ、」
京一郎が指を動かすたびに伊織が声を漏らす。どろどろと溢れ出す新しい粘液。
伊織の何もかもが愛おしい。
京一郎は、再び力を持ち始めた自分の屹立と一緒に握った。
「んっ…伊織、私にしがみ、ついて」
言われた通り、伊織は京一郎の首に抱きついた。素直すぎる伊織に少し驚いた後、京一郎は二人で共に達することに集中した。両手で二本の幹を激しく擦り合う。先端を刺激しながら、粘液を全体に塗りつける。
「ふ、あぁ、ああ」
どちらのものともわからぬ喘ぎが零れる。揺らめきながら、二人ともが絶頂へと近づいていく。
気持ちいい。
挿入もしていないのに、こんなに気持ち良い交わりは何年ぶりだろう。
京一郎は泣いた。
快楽と涙が次々とあふれ出してくる。
「ふ、ぅ、あ、ぁあ…伊織…っ伊織…!!」
「京い…ぁ、あああ!」
震えながら二人は達した。
二人の精液は交じり合って、二人の皮膚に、服に、飛び散った。
互いに凭れ合っていると、伊織がぽつりと言葉を吐いた。
「京一郎…、僕はお前を………ーー」
ー何?
伊織の言葉が聞き取れなかった。もう一度聞こうと思って、もう一度抱きしめようと思って、手を伸ばす。もう一度言って。伊織、もう一度だけ……
「伊織」
闇の中。机上の明かりだけが灯った執務室。京一郎は目が覚めた。執務机に頬を預けて眠っていた。伸ばした右手は机の上を這うだけだった。体を起こす。誰もいない。深夜まで眠りこけていたのだろう。何か夢を見た気がするが、思い出せない。
なんだかとても疲労感を感じて、全身で椅子に凭れかかった。廊下へ続く扉をぼんやりと見つめて、夢うつつな気分に浸った。
「…夢を、」
見ていたはずなのになぁ。とても幸せな夢。
ふと服を押し上げる男根に気づく。朝勃ちならぬ、夜勃ちか。そんなくだらないことを考えながら、自分もまだ若いなと苦笑した。
部屋には鍵がかかっている。椅子から立ち上がって、ソファに移動する。深く腰かけて、両足を左右に開く。ベルトを外して、ズボンを寛げた。すっかり勃ち上がっていた幹を取り出して、扱き始める。
「ん…ふ、……っ」
声を押し殺しながら、性欲を処理する。幹を上下に擦りながら、亀頭を弄る。普段適当な部下を捕まえることが多いので自慰など久しぶりだったが、誰とするよりも気持ちよく感じた。
「ぁ、あ、伊織…っ」
絶頂を迎えながら溢れる言葉はやはりいつもと同じだった。飛び出す白濁を見ながら、何か空虚なものを感じる。べちゃりと軍服に精液が飛んだ。
息を弾ませながら、向かいのソファを見つめる。ふと伊織の声が聞こえた気がした。空耳であることは理解している。理解しているが、聞こえるのだ。真実、京一郎には。
耳元で楽しそうに笑う千家伊織に向けて、京一郎も笑みを零す。
「あと少しだよ…」
…世界の覇者となりうるまで。
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「…貴方は嘘つきだ」
京一郎を現世に遺して千家が消えてから、五年ほど経っただろうか。
その間ずっと、千家京一郎として術式作戦をこなしてきた。その甲斐あり、大日本帝国として他国を圧倒し、世界地図はかつて千家伊織が思い描いていた通りのものになりつつあった。
執務執務執務執務
遠征遠征遠征遠征
仕事に追われる日々。だがこうして執務室で一人考え事をしていると、どうしても千家伊織を思い出す。伊織の部屋で、伊織の服を纏って、伊織の椅子に座って、伊織の仕事をして……伊織とのやり取りを思い出す。まるでそこに千家伊織がいるかのような心持になって、気づけば一人で話していることさえある。
「ねぇ伊織…」
そこにいるんでしょう?と、何度虚空に話しかけたことだろう。返事が返ってきたことは一度としてなく、京一郎はさらに喪失感を深めるのだった。軍人として実績を重ねれば重ねるほど、空虚になっていく心。
「何が長い付き合いになる、だ」
「嘘つき」
千家伊織の遺した地球儀をくるくると指で回してみる。執念深く削り取られた他国名。全く、どんな顔をしてこんなことをしたんだか。少し微笑む。そしてまた、虚空に話しかける。
「執念深いくせに、変に潔いですよね」
空中に霧散していく京一郎の言葉。誰にも聞こえぬまま、誰にも拾われぬまま。
「伊織……」
ここ一週間は特に事務仕事が詰まっており、今日など徹夜して書類を作成した。京一郎は疲れ切って、執務机に頭を置いて眠ってしまった…ーーー
「京一郎」
誰かが私の名前を呼んでいるようだ。…少年の声?
「京一郎」
私をこれほど親しく呼ぶのは昂后くらいだが…どうにも声が違う。夢だろうか。
「起きろ、京一郎」
今度は身体を揺すられ始めた。揺すられるのが鬱陶しくて、振り払おうと手を上げる。その手をぱしりと受け止められ、強く握り締められた。おそらく両手で包まれている。
千家京一郎にこんな事をする部下がいただろうか。思考を覆っていた靄が晴れ始めた。
「…誰だ…」
寝起きの掠れた声が出た。部屋を埋め尽くす光に目を細める。夕日…?確か寝る前までは夜だったはずなのに。はっきりと目を開けた。自分の手を掴んでいる相手を見る。赤い光を浴びながら、そこには千家伊織その人がいた。ただし、京一郎が最期に見たあの人ではなく、もっと若い、そう、十五歳程度だろうか。それでも、まごうことなく千家伊織が、そこにはいた。
「京一郎、だろう?」
目を細めて京一郎を見据える伊織。相変わらず美しい。成熟しきっていないその少年は、美しさだけでなく、無性のそれ…西洋の天使のように清らかで輝いて見えた。まるで神からの寵愛を一身に受けているかのような美貌。その目に宿る強い意志。
「伊織だ……」
年齢など細かいことはどうでもいい。夢でもなんでもいい。とにかくそこには、京一郎が焦がれてやまない千家伊織がいるのだ。腕だけを遺して京一郎を独りにした千家伊織。京一郎に何もかもを託して消えた、あの共犯者が。
「いお…貴方、私が今まで…!どんな…っ」
柔らかな手を包み返して、引き寄せた。軽い。力に抗うこともなく、体重が邪魔することもなく、容易に京一郎の胸に倒れこんできた。伊織にもこんな時代があったのだと不思議な気持ちになる。強靭な身体を纏う以前の伊織。千家伊織。千家伊織なのだ。京一郎が求めて求めて、ずっと虚空に話しかけてきた、
「伊織…伊織…!」
ソファに座ったまま、華奢な身体を必死にかき抱く。伊織の匂い。伊織の感触。伊織の声。伊織の肌。伊織伊織伊織伊織伊織…______今度は絶対に離さない。今度こそ腕の中に閉じ込めて、絶対に離さない。鎖で繋いででも。絶対に、絶対に…
「…頑張っているようだな」
されるがままになっていた伊織が、不意に口を開いた。焼き付ける太陽から守ってくれる日影のような、包み込むような優しい声。
京一郎の干からびきった心に、恐ろしい速さで染み込んでくる。
奥の奥まで容赦なく、全身にくま無く。
千家伊織を感じたい。
千家伊織が欲しい。
「伊織……ッ」
説明のつかぬ感情が頂点に達し、京一郎の理性は弾け飛んだ。
「あ、!」
伊織が着ていた学生服の襟元を掴み、思い切り釦を引きちぎった。中の白いシャツも性急に開ける。露わになった胸、腹は、まるで誰も足を踏み入れていない新雪のように魅惑的だった。胸の先に息づいた桃色の突起が、突然の寒気に晒されて、ぷっくりと膨らみ始めている。羞恥にほんのり染まった首元は、京一郎の興奮を煽るのに十分だった。
「京一郎…っ」
仰向けに横たわる京一郎の腰を跨ぐように引き寄せられた伊織。抵抗して腕を突っ張るが、京一郎の力には勝てない。ぐるりと体位を反転させられ、ソファの柔らかな感触を背中に感じた。目を白黒させている間に圧し掛かってくる京一郎。だが不思議と恐怖はなかった。それよりも愛おしさを感じた。心から伊織を求めているのがわかる。伊織を求めて求めすぎて……そんな悲哀を感じた。
伊織が本気の抵抗をしないうちに、京一郎はその首元に唇を落とし始める。
「伊織……綺麗…綺麗だ…」
ちゅ、ちゅ、と皮膚を吸いながら、京一郎は呟き続けた。溢れ出す感情が抑えられないとでもいうように必死に、何度も。
儀式のような口付けを落としながら、京一郎が伊織の突起を弄り始めた。きゅっと摘んだかと思うと、親指ともう一本の指で挟み、左右にこりこりと動かす。今度は押しつぶして、また摘む。
「ふ、んん…」
接吻は、首筋から鎖骨へと下がり、乳首へ。ペロリと先端を舐め、巻きつくように舌を絡ませ、吸う。すっかり尖った先端に歯を立てて、ギリギリの力でかりかりと食む。
「あっ、ゃ、京い、それ…っ」
淡く匂い立つ香りは伊織の体臭だろうか。大人の伊織となんら変わらない。
「伊織…良い匂いだ、…伊織……可愛い…」
京一郎は、乳首を食む唇を離し、恍惚と胸に頬を摺り寄せた。鼻も擦り付けてみる。硬くなった乳首の感触を感じる。愛おしい突起を擦るたび、伊織の身体がぴくんと揺れる。
「も、京…ぁ、」
執拗に胸を可愛がりながら、伊織の下腹に自分の男根を押し付けた。腰を使って、伊織の腹を、股間を、擦れるように何度も押し付ける。硬くなっている伊織自身を布越しに感じた。愛おしく息づく伊織の本能。生きている証。伊織の生命。生きている伊織の、生命の証。
「ふ、ふふ…伊織も勃ってる、ね…?私も、…」
伊織の屹立に狙いを定めて、自分の物を押し付ける。互いに布に邪魔されて、素直に天を向くことを許されない。抑圧を感じ合いながらも、擦れあう二本の幹。もどかしすぎる刺激に二人で喘ぐ。
「あ、京一ろっ…それ、も」
「ん、伊織…っあ、あ、気持ち、いい…、」
いつの間にか伊織の腰も揺れていた。二人して屹立を擦り付けあった。
京一郎は、自分が何をしているのかもはやわからない。
とにかく伊織に口付けして、膚を舐めて、吸って、鼻を押し付けて匂いを嗅いで、指先で、舌先で、男根で……身体すべてで伊織を感じていたかった。滑稽に思えるほどに全身を擦りつけた。
伊織が悶える。
ぐっと腰を突き出して、絶頂の声を漏らした。
「ぁ、あ、きょ…ッ!!」
京一郎の頭をかき抱いてその髪の毛を握り締めながら、伊織は下着に精を吐き出した。ぴくん、ぴくん、と断続的に痙攣している。口端から溢れた唾液が、紅潮した白い膚を伝っていく。
京一郎はうっとりとその様を見ながら、伝った唾液を指で掬う。汗と交じり合うように、それを伊織の膚に擦り付けたあと、同じ所を舐める。そのまま膚に吸い付き、伊織の耳元で囁いた。
「ふふ、もう、達っちゃったね。私は、まだ…ねぇ、伊織、触って…?」
耳たぶを食みながら、カチャカチャと軍服のベルトを外し、前を寛げる。伊織の手を掴んでそこへ導く。閉鎖されていた服の隙間から、もわりと熱を含んだ空気を感じる。男臭い淫靡な臭いが二人の隙間を満たす。伊織は怖がる風でもなく、誘導されるがまま、京一郎の雄を直に握った。
「熱い…ふ、ぁ」
腰の位置を合わせて圧し掛っているため、京一郎からは伊織のつむじがよく見えた。膝を立てて両手を突く自分の下に、すっぽりと収まっている伊織。その小さな手は自分の男根に伸び、拙い手つきで動いている。京一郎は更に興奮した。
「伊織、ん、こっち…」
上半身を起こして、伊織も抱き上げる。ソファに浅く腰掛け、自分の膝の間に伊織を入れて、絨毯に座らせた。伊織も興奮した顔で京一郎を見上げてくる。何をすればいいのか分かっているくせに、京一郎に言わせようとしているようだった。
「伊織の手で、私のも気持ちよくして」
頭を撫でながらそう言う。伊織は言われるがままに、京一郎の男根をもう一度握った。先走りでぬるぬるになっているそれを両手で包み、左手で幹を擦り、右手で先端を弄る。幼い伊織はなぜか京一郎の気持ちいいところを知っていた。
「ふ、ぁ、ああ、ん、いいよ…っ」
「は、ぁ…京一郎……」
擦る手がどんどん早くなる。くちゅくちゅと卑猥な音を立てる。夢中になって扱いていた伊織の顔が、どんどん京一郎の男根に近寄ってくる。興奮して乱れた吐息が先端に吹きかかり、さらに刺激となる。堪らなくなった京一郎は、伊織の後頭部を掴んで腰を突き出した。べちゃりと伊織の鼻横に屹立が触れる。
「口でして…?ねぇ、伊織の中に、入れて…」
そう言いながら、伊織の頬に先端を擦り付ける。伊織は若干の戸惑いを見せたが、やがておそるおそる口を開けた。何度か京一郎の先端を舐めた後、大きく口を開けて、膨らんだ部分を咥えた。
「んぐ、んん」
「ふ、ぁあ、気持ち、いいっ…伊織…!」
ちゅぽちゅぽと音を立てて、伊織は先端を刺激した。口に入り切らない茎は、手で上下に擦る。
焦がれ続けた千家伊織その人に、口淫されている。
腰を揺らめかせながら、京一郎は達しそうになった。
「も、だめ、伊織…ッ!!」
と、その瞬間に伊織の頭を掴んで引き剥がした。
口内で受け止めるつもりだった伊織は驚いて京一郎を見上げた。京一郎はびくんびくんと痙攣しながら、伊織の顔全体に自分の白濁を撒いた。飛び散った精液は、やがて重力でタラリと伊織の頬を伝った。その様子を恍惚と眺める京一郎。
「……綺麗…、伊織……」
京一郎は、地べたに座っていた伊織を引き上げて、向かい合うように膝の上に座らせた。
「汚しちゃった、ね…」
自ら飛ばした白濁を舐め取ってやる。頬に唇に、何度も口付けをした。興奮しきった幼い伊織も舌を出して京一郎を迎え入れる。互いに舌を絡ませあって、唾液を共有する。
「ん、京一郎…僕、また…」
伊織が悶えながら言った。
股間を見やると服を押し上げる屹立が見える。京一郎は笑いながら伊織のズボンを脱がせた。飛び出た幹は京一郎のそれよりもずっと幼い。下着は先ほどの精でどろどろになっていた。その残滓を指で掬って、震える伊織の男根に塗りつける。ぬらぬらと光る男根でさえ美しい。
「ぁっ、あ、」
京一郎が指を動かすたびに伊織が声を漏らす。どろどろと溢れ出す新しい粘液。
伊織の何もかもが愛おしい。
京一郎は、再び力を持ち始めた自分の屹立と一緒に握った。
「んっ…伊織、私にしがみ、ついて」
言われた通り、伊織は京一郎の首に抱きついた。素直すぎる伊織に少し驚いた後、京一郎は二人で共に達することに集中した。両手で二本の幹を激しく擦り合う。先端を刺激しながら、粘液を全体に塗りつける。
「ふ、あぁ、ああ」
どちらのものともわからぬ喘ぎが零れる。揺らめきながら、二人ともが絶頂へと近づいていく。
気持ちいい。
挿入もしていないのに、こんなに気持ち良い交わりは何年ぶりだろう。
京一郎は泣いた。
快楽と涙が次々とあふれ出してくる。
「ふ、ぅ、あ、ぁあ…伊織…っ伊織…!!」
「京い…ぁ、あああ!」
震えながら二人は達した。
二人の精液は交じり合って、二人の皮膚に、服に、飛び散った。
互いに凭れ合っていると、伊織がぽつりと言葉を吐いた。
「京一郎…、僕はお前を………ーー」
ー何?
伊織の言葉が聞き取れなかった。もう一度聞こうと思って、もう一度抱きしめようと思って、手を伸ばす。もう一度言って。伊織、もう一度だけ……
「伊織」
闇の中。机上の明かりだけが灯った執務室。京一郎は目が覚めた。執務机に頬を預けて眠っていた。伸ばした右手は机の上を這うだけだった。体を起こす。誰もいない。深夜まで眠りこけていたのだろう。何か夢を見た気がするが、思い出せない。
なんだかとても疲労感を感じて、全身で椅子に凭れかかった。廊下へ続く扉をぼんやりと見つめて、夢うつつな気分に浸った。
「…夢を、」
見ていたはずなのになぁ。とても幸せな夢。
ふと服を押し上げる男根に気づく。朝勃ちならぬ、夜勃ちか。そんなくだらないことを考えながら、自分もまだ若いなと苦笑した。
部屋には鍵がかかっている。椅子から立ち上がって、ソファに移動する。深く腰かけて、両足を左右に開く。ベルトを外して、ズボンを寛げた。すっかり勃ち上がっていた幹を取り出して、扱き始める。
「ん…ふ、……っ」
声を押し殺しながら、性欲を処理する。幹を上下に擦りながら、亀頭を弄る。普段適当な部下を捕まえることが多いので自慰など久しぶりだったが、誰とするよりも気持ちよく感じた。
「ぁ、あ、伊織…っ」
絶頂を迎えながら溢れる言葉はやはりいつもと同じだった。飛び出す白濁を見ながら、何か空虚なものを感じる。べちゃりと軍服に精液が飛んだ。
息を弾ませながら、向かいのソファを見つめる。ふと伊織の声が聞こえた気がした。空耳であることは理解している。理解しているが、聞こえるのだ。真実、京一郎には。
耳元で楽しそうに笑う千家伊織に向けて、京一郎も笑みを零す。
「あと少しだよ…」
…世界の覇者となりうるまで。
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無題
- クリ山
- 2014/08/02(Sat)21:47:01
- 編集
これは…夢?現実?(・∀・)
伊織はいったい何をいいたくて出てきたんだろう?
ただ頑張っている京ちゃんを褒めに来てくれただけなんだろうか…きっとそれだけでも京ちゃんは幸せだよね…(´;ω;`)
でもやっぱりそれだけではむなしい…むなしいおなぬしちゃう京ちゃん可哀相ね…
いっそ連れて行って欲しいと思ってしまうかも…でも大日本帝国の為にはまだ…うう…つらい(´;ω;`)
今回は挿入なかったね?!
なんだか京ちゃんがすごくいけない大人に見えたわwwwいおりんみたいだったwwww
ていうか千京の出会いのときと同じくらいの年齢差?どうだっけ?ううん
ふっふっふ… 次回作にも期待( ^ω^)
伊織はいったい何をいいたくて出てきたんだろう?
ただ頑張っている京ちゃんを褒めに来てくれただけなんだろうか…きっとそれだけでも京ちゃんは幸せだよね…(´;ω;`)
でもやっぱりそれだけではむなしい…むなしいおなぬしちゃう京ちゃん可哀相ね…
いっそ連れて行って欲しいと思ってしまうかも…でも大日本帝国の為にはまだ…うう…つらい(´;ω;`)
今回は挿入なかったね?!
なんだか京ちゃんがすごくいけない大人に見えたわwwwいおりんみたいだったwwww
ていうか千京の出会いのときと同じくらいの年齢差?どうだっけ?ううん
ふっふっふ… 次回作にも期待( ^ω^)
>クリリンくま~
- ぐる子
- 2014/08/09(Sat)20:56:02
- 編集
お返事が遅くなって大変申し訳ないでござるー…!!!
まだ見ておられるだろうか…かたじけない…
これは夢と現実の狭間って感じかなぁ。なんか不思議な話になってしまった。とりあえず頑張ってる京ちゃんをいおりんが放っておくはずない!褒めてあげて!!という心境で書きました…京ちゃんよく頑張ってるよね、このルート…
ほんと、この京ちゃんイケナイ子!やだ~~!!(笑)このいおりんは十代中間くらいだから、京ちゃんのがイケナイ感が…(笑)
次回も期待してくれるのか~!ほんといつもありがとうね(/ω\*)
まだ見ておられるだろうか…かたじけない…
これは夢と現実の狭間って感じかなぁ。なんか不思議な話になってしまった。とりあえず頑張ってる京ちゃんをいおりんが放っておくはずない!褒めてあげて!!という心境で書きました…京ちゃんよく頑張ってるよね、このルート…
ほんと、この京ちゃんイケナイ子!やだ~~!!(笑)このいおりんは十代中間くらいだから、京ちゃんのがイケナイ感が…(笑)
次回も期待してくれるのか~!ほんといつもありがとうね(/ω\*)
